恋愛小説*゚
元彼
田原君からの電話の翌日、
バイトを終えた私たち3人は
クルールームに入った。
「「疲れたーっ」」
と3人でクルールームにある
椅子に座った。
その後私、渡瀬君、田原君の順に
着替えて客席へと移った。
私の向かい側に渡瀬君、
その隣に田原君が座り
みんなでレジへと向かった。
そこには制服姿の高校生がいて
後ろに並ぼうとしたとき
その人が振り返り
「李依っ!?」
と驚いた顔をした。
その顔をみた瞬間、
私の顔が曇った。
「………駿」
前にいたのは高校に入学して
すぐに別れた元彼の
斉藤 駿-サイトウ シュン-だった。
「ちょっといい?
話あるんだけど」
「あー、うん」
曖昧な返事をして
「ちょっと話してくる」
と田原君と渡瀬君に告げ
駿を連れて店の裏にある
従業員専用の駐車場へ…
駐車場へ向かっている間、
二人に会話はなかった。