恋愛小説*゚


「なんか渡瀬君、
 すごく焦ってたよ?」

携帯をポケットにしまい、
田原君の方へ体を向ける。

「何かあったんじゃねーの?」

「何だろうねー…
 てか星谷君と凪チャンは?」

渡瀬君の様子も気になったけど
まだ来ていない二人も
気がかりだった。

数分後、渡瀬君がやって来た

「…あーっ、疲れた」

相当自転車を飛ばして
来たようで肩で息をしている

「どうしたのー?」

って呑気に聞いた私に
息を切らしながら渡瀬君が

「冬休み…島崎さんの元彼が…
 バイト入るんだって…」

と言った。そして
それを聞いた私は固まり
その直後、

「はぁーっ!?」

という私の大声が響き渡った


< 60 / 109 >

この作品をシェア

pagetop