恋愛小説*゚



帰り道、クリスマスだけあって
住宅街にはさまざまな
イルミネーション…

そんな帰り道を他愛ない話を
しながら自転車をこぐ
そして会話が途切れたとき
渡瀬君がきりだした。

「島崎さんっての斉藤の
 どこが好きだったの?」

そう聞かれちゃうと
返事に困るんだけど…

「うーん…優しいとこ?
 あと一途なところ…?
 ま、それが後になって
 嫌になったんだけどね」

「そういう人がタイプなの?」

「タイプは話しやすい人かな」

「田原みたいな…?」

その質問にはびっくりして
渡瀬君の顔をみたけど暗くて
表情まではわからなかった。

「田原君は友達として好き、
 なんでも相談出来るから…」

「なんだ…そっかー…
 島崎さんは田原のこと
 好きなのかと思ってた」

いい機会だから私も一つ、
質問してみることにした。


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