文学乙女
常磐公園内をぐるりと一周し、神社の大きな鳥居をくぐった。





ちょうど緑道(りょくどう)通りにつながる信号機が青になっていた。





横断歩道を渡ると、あたしは自転車を降りた。





道を囲む木々が、かさかさと音を立てて揺れていた。





自転車を押しながら、木の音に導かれるように道を通る。






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