文学乙女
じっと眺めていると、下から話し声が聞こえてきた。




「誰か来てるんですか?」





男の人の声だ。





「今日は若い女性が来てるわ」





「へぇーっ、珍しいですね」




そんなに珍しいかな…?





無理ないか。





あたしもここ来たの初めてだし。





あたしはスリッパの音を立てないよう、ゆっくり下へ降りる。






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