文学乙女
半分降りて、広い踊り場で立ち止まった。





あたしは見付からないように、屈み込んで下の様子を見ようとした時だった。





「あら」





西海さんに気付かれ、思わずびくっとなった。





「越野さん?−どうしたんですか?そんなところで」




「いえ…何も」





あたしはたははと苦笑した。






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