文学乙女
「そう…ですか?あんまり覚えてませんけど」





何言ってるんだろう、この人。





「たまに中央図書館で見かけるから…。何かで髪しばってますよね?」





自分の左首筋に手を当てながら、あたしに聞いてくる。





何かで髪をしばってる……。





「あの…これのことですか?」





あたしは、お気に入りのチェック柄のシュシュを指す。





「そう、それ…」





彼は、うなずく。





なんでそんなこと聞くんだろ…。





っていうか、怪しい(--;)





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