文学乙女
「あの…越野さん?」





店内に見とれていると、三枝さんが声をかけてきた。




あたしは我に返り、彼を見る。





「もう決まりました?」





「−え?ああ、まだ…」





あたしは慌ててメニュー表を見る。





横に店員が立っていたので、尚更慌ててしまう。





「チョコタルトのセットひとつ」





三枝さんが先にオーダーを決める。





「あたしも同じので」





「じゃあ、ふたつで」





オーダーが決まると、メニュー表を店員に渡す。






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