文学乙女
「全然似てないけど…こういう人が図書館で働いてるんです」





あたしは絵を描いたノートを三枝さんに見せる。





念のため、描いた似顔絵の横に、文章で相手の特徴も書き出した。





三枝さんはノートを取るなり、絵を見る。





特徴と服装をじっくり見入っている中、うなずきながら口を開く。





「ああ…あいつか」





三枝さんはぽつりと呟いた。





あいつ?





やっぱり知ってるんだ。







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