文学乙女
「4月から短期で入ったヤツだ」





4月から短期?





「知ってるんですか?」





「うん。顔は結構いいし、入った時から女の司書全員キャーキャー騒いでたから」





「そんなにモテる人なんですか?」





「男の僕から見ても、確かにイケメンですよ」





三枝さんはコーヒーを一口すすった。





三枝さんでさえ、顔負けのイケメンか……。





でしょうね。7対3であの人の方がイケてるもん。





「−佐伯っていってたな。佐伯蓮人」





さえきれんと……?





「あの人…佐伯さんっていうんですか?」





「ええ。僕より4つ下だけど、性格はいい方ですね。−気になるんですか?」





三枝さんの言葉に、あたしは思わずびくっとなった。




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