文学乙女
「ただ単にどんな人かなぁって思ってるだけですから…」





あたしはグラスの水を飲んでクールダウンをする。





正直言うと、その佐伯さんって人のこと好きだけど。




たくさんの女の子にモテる人だから、付き合うとかは無理でしょう…。





そりゃあ、あたしだって佐伯さんに「好きです!」って告白したいさ。





けど、そんな勇気なんて全然ないし。あんなにモテたら告れるわけないよ。





あたしはコーヒーの液体をぼんやり眺める。





佐伯さんを思い出すなり、小さくため息をついている時。





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