文学乙女
「今は仕事に追われて、恋愛どころじゃないですね」




三枝さんはため息混じりで言った。





「図書館の仕事って、大変なんですね」





「大変だけど、密かに人間観察できるし、いろんな本に囲まれてるし、まあ…ぼちぼちですかね」





なるほどね。さすが文学青年だ。





ひょっとしたら、この人の好きな人って、あたしと同じ本の人物だったりして…。





……まさかね?(^_^;)






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