文学乙女
テレビの側の小さい本棚には、たくさんの文庫本が並んでいた。





本のタイトルに目を通すなり、あたしはうなずく。





夏目漱石や芥川龍之介などの近代文学の小説や、現代文学の小説など、なんでもござれの宝庫だ。





太宰治の文庫本を見付けた時は、「やっぱり!」と、つい言ってしまった。







シャワーを浴びさせてもらい、借りたTシャツに袖を通すと、少し気分がほっとした。





下はあらかじめデニムのショートパンツを履いていたので、スカートを脱いでも大丈夫。





シャワーを借りる前、三枝さんは買い出しに行くと言って、出掛けている。





いきなりお邪魔したから、却って申し訳ない。







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