文学乙女
部屋に干されている自分の服を見ると、あたしは小さくため息をつく。





思い出してもしょうがないけど、やっぱり失恋のショックは辛い。





辛いし。切ないし。





今も頭の中は正直ぐちゃぐちゃ。





雨音を聞きながらぼんやりしていると、玄関の開く音がした。





三枝さんがレジ袋を下げて部屋に上がってきた。





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