文学乙女
焦っているせいもあり、写真集が思うようにバッグに入らない。





後ろから「早くしろよ!」との怖い殺気をうすうす感じる。





ちょっと待ってよ!すぐ離れるから(--;)





本を入れるのに手こずっていると、文学青年が突然両手でバッグの口を広げてきた。






「…どうぞ」





文学青年は快い笑みを浮かべた。





「え…?」





あたしはキョトンとした。




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