ランチな二人
「ゆゆゆユキ…ッッ!??」


荘司は動揺しながらも、しっかりとわたしを抱き留めてくれる。


わたしの大好きな、広い荘司の胸板に鼻をこすりつけた。


「荘司に会いたかった」


…ギュッ…と荘司の腕に力がこもる。


「…今日もランチ行っただろ…?」






――…やっぱり全然わかってない…。






荘司の言葉にムッとして、少し意地悪な気分になるわたし。


「そういえばそうだったね」


素早く彼の腕から逃れると、さっさと靴を脱いで奥へと入っていく。


後ろから慌ててついてくるのがわかったが、振り返ったりなんてしてやらない。
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