ランチな二人
二人の間の時間が止まる。
大きく見開いた荘司の目を、わたしは直視できなかった。
「―――――……嫌だ」
「――――…え……?」
「嫌だ、って言った」
おもむろにグィッッと手を引かれると、
身を乗り出してきた荘司にテーブルごしにキスをされる。
「…ッンン…ッッ!!?」
無理な角度で求められて、首が痛くておかしくなりそう。
微かにアルコールの含んだキスは、いつもよりも乱暴で、余裕がない…。
…ようやく解放された時には、一気に酸素が入ってきてむせ返りそうになった。