ランチな二人
…夢じゃ…ないよね…?
だって、別れ話を切り出した後に、まさか、プロポーズが待ってるなんて、
そんなこと、予想もできないっていうか、
心の準備ができてないっていうか―――――
荘司は、じっ…とわたしを見つめる。
「…だめ…かな…?」
不安そうに揺れる荘司の瞳を見たら、愛しくて、涙がポロリとこぼれた。
「…だめじゃない…。嬉しくて…」
「それじゃ……」
荘司の表情に光が射す。
わたしはニッコリと微笑んだ。
涙がでてきて、ちょっと引き攣っていたかもしれない。
「わたしを、荘司のお嫁さんにしてください」