氷の女王に愛の手を
てか、お前も明日女子SPじゃないか。さっさと部屋に戻って休め!
なんて一喝してみたものの、結局二人でケーキを食べるはめになった。
テーブルの上には大粒のイチゴが乗ったワンホールのタルト。
クソッ。美優の奴め、俺が無類のタルト好きだと知ってこれを買ってきたな。
包丁なんてないから、フォークで直食い。
カスタードが甘すぎなくてちょうどいい。
さすがニューヨーク。時代の最先端を行く街だ。
と、そこで気づく。ケーキなんてカロリーが高いものを喰っている場合ではないと。
「ていうか美優! こんなん食べて体重増えたらどうすんだよ!」
「無問題(モーマンタイ)だよタクちゃん。君は太りにくい体質だからね」
「俺じゃなくてお前を心配してんだよ!」
ちょっとした体重の変化がジャンプに影響するのは美優本人が自覚してるはず。