氷の女王に愛の手を

大塚さんは安定した演技で第三戦のフランス大会、第五戦のNHK杯ともに優勝。


今季シニアデビューの大介は、四回転を華麗に決めて第三戦の中国大会で優勝。NHK杯でも大塚さんに続いて二位となりファイナル出場を獲得した。


羽生さんは第四戦のロシア大会でSP五位と出遅れるが、SP一位の選手が体調不良で辞退。さらに上位選手がミスを連発し、FPで羽生さんが逆転。


二位で表彰台に登り、NHK杯でもミスのない演技で三位になり、ギリギリでファイナルへの出場権を得た。


本人は運が良かっただけと言っているが、ミスなく演技をするだけでも難しい。


十分本人の実力で勝ち進んでいる。それは間違いない。


そして目の前にあるテレビ画面には、男子の最終成績が映っていた。


一位はアメリカのライン選手。


二位は大塚さん。そして三位はなんと大介だった。


このテレビ放送は録画なので、結果はすでに知っていたのだが、映像でみると改めてこの快挙を実感する。


日本人選手が三人出場しただけでも大変なことなのに、内二名が表彰台に上がっているのだ。

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