氷の女王に愛の手を

やっぱこの子、150ないんじゃないか?


モゴモゴとくぐもった声があげながら、チビ助は俺の背中をバシバシ叩く。


全然痛くないんだけどさ、だからってお前……。


「うひゃぁ!」


俺の手を舐めるなんて卑怯だ。


「こんのカマトトノッポ! ミューさんになに吹き込んだんだよ!」


「舐めるなんてヒワイ~。案外チビ助って変態?」


「話を誤魔化すな! いい加減俺の質問に答えろよ!」


答えろよと言われて答えるほど、俺はそんなに優しくない。


それにこいつ俺の手を舐めたし、絶対に教えてやるもんか。


だから、


「俺の言葉をどう受け取ったのか分からないけど、少なからずなにかしらの進展はあると思うよ~?」
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