氷の女王に愛の手を
伸びがあるから僅かな助走ですぐにトップスピードを出せる。
マリオがコインを取る時の効果音が流れ、それに合わせながらステップを踏み、スピードを殺さずに3Fを跳ぶ。
離氷の瞬間、プオーンというジャンプの音がでてきて、着氷に合わせてキノコを取って巨大化する効果音が見事にハモった。
思わず笑みが零れる。
エキシビションじゃないのに笑わせてくれる羽生さんをちょっと尊敬しちゃう。
だってマリオだよ? 普通ゲームの音楽なんて使わないって。
羽生マリオは続けざまに3Aにチャレンジ。
得意なジャンプということだけあって、高さも幅もあり回転軸もしっかりしてる。
着氷も猫のように滑らかで、氷をほとんど削っていない。
回転が足りていないジャンプは着氷の際、エッジをグリッと回転させて「ちゃんと回転が足りてますよ」と見せかける『チート』と呼ばれることをすることが多い。
というか、チートをしないとライディングが綺麗に決まらないから、やらざるを得ない。