氷の女王に愛の手を

ホテルに戻ってベットへダイブ。


相部屋のスーちゃんは大浴場へ行って、この空間には私一人。


大浴場ってちょっと苦手。


だから部屋についているバスルームで汗を流して、こうして暇を持て余しているというわけだ。


テレビをつけても面白そうな番組はやってないし、スーちゃんは長風呂だから当分の間戻ってこない。


暇すぎる。どうしてDSを持ってくるのを忘れたんだ私は。


ベットの上で芋虫みたいにまるまっていると、机に置いたケータイが振動し始めた。


はて、一体誰でしょう?


ケータイを開いて確認すると、羽生さんからのメールだった。


『今ちょっと暇? ホテルの屋上に来てくれる?』


ほほう、これはもしやデートのお誘いってやつですかな。


羽生さんもなかなか積極的ですな~。
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