改定版・恋とは...
「俺さ。
いつも玲の最後の男になるのだって堪えていた。」


嘘。


本当に?


信じられない。


けど…


すごく、嬉しい。


「ありがとう。」


私は、素直にお礼を言った。


だって、修次がこんな奇特な人だったなんて。


「玲。
俺以外の男は、もう見るなよ。」


修次は、そう言って、私にキスをしてくれた。


やっぱ、修次だと違うんだ。


修次とするキスやハグが、すごく特別で大切な事だって思えるから。


「なんか修次とだとドキドキするし、すごく恥ずかしいね。」


私は、素直な感想を述べた。


だって、今までは、なんか淡々としていたから。


つきあっているから、しなければいけない行為だと思っていたから。


「やべ〜。
玲がいつもの割増ですごくかわいんだけど。」


修次がなんかだんだんとニヤニヤしてきた。


なんで?


けど、これはわかるかも。


だって、みんなこんな顔してた。


ほかの男どもは、下心全開だった気がするけど。


「なんか、修次もただの男なのね?」


私は、ちょっとげんなり。


仕方ないよね。


ちょっとぐらい希望は持ちたい。


というより、修次だけは、違うって思いたい。
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