兄貴の想い

その夜、母から何か聞いたのか、ヒデが私の部屋に来て、なぜかゴロゴロし始めた。


私は「何だろう…?」と思いながらも漫画を読んでいた。


すると、ヒデが話し始めた。



『明日は学校行けそうか?』


『うん。大丈夫そう…』

『そっか。』



ヒデは続けた。


『ミサ…学校で何かあった?』


『……。』



私は何も言えなかった。


『母さんにも言えなくて、オレにも言えないんじゃ、そうとうキツいことなんだな…。ミサ…もう学校に行かなくていいよ。学校、辞めちゃいな!母さんにも、学校にもオレが話してあげるから無理して行かなくていいよ。』


ヒデは優しい口調でたんたんと話した。
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