兄貴の想い
すると、ずっと黙って聞いていたヒデがとうとう口を開いた。
『ミサは僕が責任をもって育てます。なので、ご心配は無用です。』
初めて見たヒデの冷たい視線で私は思ったんだ。
元々、親戚の人たちと私たち家族は反りが合わない関係だったのかなぁと…。
ヒデのその言葉を聞いた親戚の人たちは、やっぱりカチンときたのか嫌みったらしい口調で
『あ〜それなら助かったわぁ。』
『なら私たちに用はないわね。』
など、それぞれ言いながらソソクサと帰っていった。