兄貴の想い
私がお風呂に入っている間に、ヒデは友達に連絡をとったのだろう。
お風呂から上がると、ヒデの大学時代の女友達がやってきた。
そのお姉さんはとりあえず、私に生理用品を手渡し、使い方を教えてくれた。
私も中学生にもなったら、ある程度の使い方は知っていたが、ひとまず真剣に聞いていた。
気まずそうにウロウロしながらその光景をヒデは遠くから見て見ぬふりをしていた。
そんなヒデをお姉さんは見ていたのか、私とヒデをソファーに座らせ、保健体育のようなプチ授業が始まった。
『これは何も恥ずかしいことじゃないの。健康な女性になったってことなんだから。』
お姉さんは微笑みながら話していた。