兄貴の想い

私は子供のころから、ヒデのその「ポンポン」が大好きで、されるとなぜか心が落ち着いた。



そのせいなのか、つい…


『出前でもとれば?』



と言ってしまった。本当なら、無視するつもりだったのに「ポンポン」にやられてしまったようだ。



『おぉ〜!いいこと言ったね!』



ヒデは満面の笑みで言った。



完全にヒデは私の機嫌をとっていた。



なので、



『たいした提案してないし!』



と私は冷たくあしらった。
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