兄貴の想い
そんなことにはお構い無しにヒデは言っていた。
『じゃ、今日はラーメンね!』
『勝手に決めんなよ!』
『だって、ミサちゃん答えてくれないし…』
『じゃ、アタシは寿司ね!』
と意地悪を言った。
『えっ!?』
『ダメならいいけど。』
『ダメじゃないけど…。まぁ、いいか!今日は寿司だ!』
と、ヒデは私のわがままを受け入れてくれた。
私は調子に乗って
『極上ね!』
と言ってみた。
『ヘイヘイ』
と言いながら、ヒデは電話をかけはじめた。