空の青、夕焼けの赤
アオは決意をした上で、
いくつかのルールを決めた。
「しぬことは誰にもいわない」
「特にアカにはゆってはいけない」
「一ヶ月の間にできるだけ色々する」
「特にアカと一緒に」
「誰のせい、とかならないように
遺書はかかない」
「もちろん誰かさん宛の手紙も」
「なるべく毎日公園に通う」
こうして、彼の最後の一ヶ月は
はじまった。
春は目前に迫っていた。
桜の枝が、重そうにしなっていた。