幼なじみ
scene1
「孝史、お願い」
朱音がこんな可愛らしい声を出すときは、要注意だ。
「なに?」
不機嫌そうに俺が振り向くと、いつものように、「あのね…」と、悪びれる様子もなく朱音は、言葉を続ける。
こんな時の朱音は、しおらしくて、可愛い。が、内容はくだらない。
「宿題やって」
…やっぱり、くだらない。
「ヤダ」
「え~、孝史、冷たい~」
大きな瞳で上目遣いに見つめてくる。
…クソッ、可愛いな。
「…教えてやるから、自分でやれ」
む~、と頬を膨らませた朱音だったが、やがて「わかった」とバッグを漁りだした。
む~、としたいのはこっちだ、と俺は心の中で毒づく。
朱音がこんな可愛らしい声を出すときは、要注意だ。
「なに?」
不機嫌そうに俺が振り向くと、いつものように、「あのね…」と、悪びれる様子もなく朱音は、言葉を続ける。
こんな時の朱音は、しおらしくて、可愛い。が、内容はくだらない。
「宿題やって」
…やっぱり、くだらない。
「ヤダ」
「え~、孝史、冷たい~」
大きな瞳で上目遣いに見つめてくる。
…クソッ、可愛いな。
「…教えてやるから、自分でやれ」
む~、と頬を膨らませた朱音だったが、やがて「わかった」とバッグを漁りだした。
む~、としたいのはこっちだ、と俺は心の中で毒づく。