明日と私
嘘の友達

いじめ

あたしは友達が好きだった。
何するよりも友達と話すことが好きで、授業もろくに聞いてなかった。
そんなあたしが代わり始めたのは、半年が過ぎた頃だった。


「亜李華はいいな~。可愛いくて。」
そう。あたしはよく可愛いって言われるの。
自分で言うのもあれなんだけど、、、ネ。
特に優花は口癖のように言ってた。
「そんなことないよ~。優花の方が可愛いじゃん☆」
あたしはそれなりの答えを返してたし。
まあ今思えば最悪な奴だよね。

そんなあたしはコロコロ気持ちが変わってた。
今日はあの子が好き。今日はあの子が嫌い。
みたいな感じで。
嫌われる子の特権って感じだけどそれでもあたしの周りには友達がよって来てた。
だから余計に、、、いつか自分がどんな立場に立つか、、、
なんて分かんなかったんだ。

「まじ優花うざすぎじゃね~?」
「てかきもいから。」
あたし達は優花をいじめるようになった。
これと言った理由がある訳じゃなかった。
ドンッ。
あたし達は教室のドアを蹴って出て行った。
そんなことしてる自分が、みんなのリーダー的存在に立ってる自分が格好よくて、自分のストレスを発散してたんだよね。。。


優花はどんどん落ちていった。
優花の笑顔を見ることなんてなくなった。
あたし達は何故か優越感みたいなのを感じてた。

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