君色 **空色**
ついに幻覚!?


『私本当にどうしたわけ?』と思いながらもう1度そちらの方を見ると、それは本物の岩崎くんの姿だった

どうして、こうやって見つけちゃうのかなぁと頭を抱えたくなる


見つけちゃったら、話しかけたくなるじゃない……


そう思った時には電車のドアが開いていた

私は勢いよく電車を降りると、彼を追いかけていく


私何でこんな必死に追いかけてんのよ……


そう思いながら、あの目につく青を追いかける

彼に追い付いたところで、どうしようかと考えながら、私は彼の後ろを歩いて行く


触れたいなぁ……


何故だか分からないけれど、そんな気持ちが湧き上がってきた


バカ、私


そう思って、頭をふって先ほど思った事も一緒に振り払う


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