君色 **空色**
そうして、少し考えてから、結局私は彼の肩を叩いた

後ろから、トントンと……

まさか……引っかからないよね?と思いながら、指を立ててみる


ぷにっ


驚いて勢いよく振り返った彼の頬が、私の指に触れる

そうして、毎度毎度の良い反応


「うわ!」


そう声をあげて驚く彼に、思わず笑いがこみ上げてくる


「えへへ、ひっかかった♪」


そう言って私は彼の隣りに並んでしまった


「テストどうやった?」


変に間を作るのもおかしいので、私は思いついた質問を彼にしていく

しかし、彼は驚きすぎたのか、反応が中々帰ってこなかった


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