君色 **空色**
何その理由

ダメだ、この人は面白すぎる

もう、笑いを我慢できなくて、私はずっと大笑いしていた


「ってか、ツリーの雰囲気効果借りようと思ったら、夜じゃないと意味ないじゃん!あのツリー、ライトだけだから……」

「そうなんだなぁ~。おっしゃる通り!来て見て思った」


そう言って彼は「ダメダメだね」と苦笑する


その感じが愛おしい

この空気が大好きだ

恋人になるとはこういう事なのだろうか?

こんなにも、心が温かくなる事なんだ……

苦しくてしょうがないのが、恋だと思っていた

こんな風に、幸せな気持ちで溢れかえるのも恋なんだね


そう思って、私は彼を見つめて再び笑った


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