君色 **空色**
「新年明けましておめでとうございます!」


両親と弟、家族4人でいつものように迎える新年

とりあえず朝からリビングに集まり、恒例の『お年玉』を貰う


『これって、普通いくつまで貰うものなのだろう……』


今年で20歳になる自分を思いつつ、とりあえずありがたくそれを頂戴しておく

それから、お決まりのおせち料理

それを適当についばみながら、新年恒例の駅伝を横で流す

これが楠木家の新年の光景

でもあまり駅伝に興味のない私は、さっさと出かける準備をするべく自分の部屋へと上がっていく


「陽菜、今日初詣行くの?」

「ん?友達と行ってくる~」


そう言って自分の部屋から廊下に顔を出すと、お母さんの姿があった


「それならこれ着てみない?」


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