君色 **空色**
「ええけど、ほんまに火曜来てないんやなぁ」


呆れ気味というよりは、もうむしろ尊敬が強い感じで私が言うと、ナナちゃんは「時々は来てるでぇ」と言って私のノートを見始める

その間私はユーリちゃんと話したり、ナナちゃんが返してきた自分のノート見て勉強をしたりする

予鈴が鳴った頃、続々と生徒たちが入ってきた

自分の席に座ろうと思ってナナちゃん達と座席表を確認して、席に向かうとある事に気がつく

ナナちゃんの学関番号は私の2つ前になる

そんなナナちゃんと私の間には、1人分の席が空いている


…これは、もしかして
……まさかね~


そう思いながらもノートを眺めていると、予想通り彼が現れた

予想はしていたものの、やっぱり驚く


何とまぁ!今日は3限連続お隣に…


そう思いながらも、朝と同じように彼を席に通すと、私はテストの準備を始めた


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