君色 **空色**
「あ、はい。それじゃ後で……」


電話が切れて一息つくと、一気に私を囲む友達が私に笑いかけた


「行くの、決まり?」
「ってか、彼氏だよね。なぜに敬語?」


様々な事を一気に聞かれ、混乱しつつもさっきの電話についての説明をしていく


「なんだ、メール届いたのは彼氏の友達かぁ~」
「ま、でも結果オーライ♪だから私に任せときって言ったでしょぉ」


最後は琴葉がニヤッと笑って私の方をチラリと見た


「それじゃあ、私1回帰って服着替えていくから、もう帰るね」


もう少し皆と話したかったと思いつつも、約束してしまったので、私は席を立ちあがる


「え?そのまま行けば?」

「振り袖で遠出したら、着崩れした時困るもん」


そう頬を膨らませて言うと、私は自分の分のお金をおいて、出口に向かう


「あ、陽菜~あんた貧血持ちなんだから無理しないようにね~」


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