君色 **空色**
テストが終わって、次は『日本国憲法』の教室に向かわなくてはならないのだけれど、とりあえずトイレに向かう


さてと…どうしたものかなぁ…


次のテストがイヤ過ぎて、私はトイレの鏡で自分の顔を見ながらため息をついた

しかし、そんな風にここで油を売っていてもしょうがない

両頬をぴしゃりと叩くと、私はトイレを出て教室へと向かった

教室につくと、私が座るべき席の隣には岩崎くんが座っていた

一瞬頭がフリーズしてしまう

我に返って、私は彼の隣りに向かっていく


「今日はずっと一緒だよね」


私がそう苦笑しながら彼に言うと、彼は「ほんまやな」と返してくれた

無視されたらどうしようと思っていたので、少しホッとする


「確か、西洋史も同じやったよね?もしかして教職やってる??」


そう私が尋ねると、彼は「とってるとってる」と言う

「わー仲間!」と言いながら私は話を続けた


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