君色 ＊＊空色＊＊

到着した神社は、思っていたよりも大きかった

近所の神社だと言っていたので、もっと小さいものと思いきや、出店がずらりと並んでいる

「おぉ～、結構広い」と正直な感想を述べる私の隣で、彼が「一応由緒正しい神社だからな」と説明してくれる

その後、入口で手を清め5人で拝殿前までくると賽銭箱に『ご縁がありますように』と『５円玉』を入れる

正式な手順であると思われる順に、私たちはまず鈴がぶらさがったひもを引いて、それを鳴らした

鈴を鳴らしたあと通常柏手を２回打ち、２回おじぎ

そうして２回柏手を打って、最後にもう１回おじきをする

そうしてしばしの沈黙が流れる

目を閉じて私が願う事はただ１つ



岩崎翔太が私のそばにずっといてくれますように……



どれだけ願えば神様は聴いてくれるだろうか？

そう考えて、私はひたすら願い続けた