君色 **空色**
「私、このテストほんま受けたくないんやけど!」

「分かる!!俺も受けたくない…」

「やんな!!これ落としたら、絶対教職やめたんねん!!ほんましんどいもん。こんなん2度と受けたくない!!」


そう言って私は彼にも「教職続ける?」と尋ねてみる

そうしたら彼もそうだと私に同意した

そうやって、私の中で次々に生まれてくる質問をしては、彼に尋ねてみる

その質問に彼が律儀に答えてくれていると、教室に先生たちが入ってきた


もう少し話してみたかったなぁ


そう思うなんて、何だか不思議だけれど、大学に入って異性と話す機会なんてあまりなかったなめだろう

何となく、先ほどまでよりいい気分で、私はテストの準備をするために筆記用具を出し始めた


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