君色 **空色**
学校の裏庭

そこにたどり着くと、彼は私の手を離して、窓をいじりだした


『そんな簡単に開いちゃダメでしょ~』


そう思いながら『開くわけない』と考えていると、クイッと彼は窓を動かし鍵を簡単に外してしまった

彼自身も若干驚いている様子


「学校のセキュリティって、前から思ってたけど、どこもあり得ないぐらいに不用心だよね」


思わず自分の高校を思い出しながら、私はその光景に率直な感想を述べた


「同感」


そう言うと、彼はニッと笑ってその窓から中へ侵入した


『絶対悪ガキだったタイプだ』


人の事は言えないが、直感的にそう考える


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