君色 **空色**
「今の何よ……」


解放されて彼の方を振り返りながら、私は膨れっ面で彼に質問した

私の質問に、彼は事も無さげに「仕返し」と答える


「仕返し?何の??」

「さっき、ちょっと俺の事いじろうとか思ったろ?」


彼の言葉に記憶をたどっていき、先ほど少しからかい気味に彼に言葉をかけた事を思い出す


「え!!?あれだけの事で!?」

「そう、あれだけの事で♪」


「これでもう、俺をからかおうなんて気は起きないだろ?」そう付け足して彼は機嫌良さそうに教室を出ていく


「ま、マジ?」


そう呟きながら、この日私はもう2度と彼をからかわないようにしようと思いつつ、性格上、絶対またやっちゃうんだろうなぁ~と遠い目をして思った


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