君色 **空色**
あれから数十分

いつもは誰かを質問攻めにしている私だが、今は質問攻めにあっていた

自己紹介から始まり


「ねぇ、楠木さんはどこに住んでるの?」
「えっと、○○に……」


「それじゃあ高校は……」
「あ、えっとT校です」
「まぁ、頭良いのね~」
「よ、良くないです!!」


次から次へと来る質問に、私はクイズの回答者の如く答えていく

『うぅ~もうダメかも……これからはあんまり人に質問しまくってはいけない』そう身をもって感じていると、突然インターフォンが部屋に鳴り響いた


「あら、誰かしら?ごめんなさいね」


そう言って岩崎くんの叔母さん、岩崎広子さんは立ち上がる


『とりあえず、助かった~』


突然強いられた彼氏の身内との面談という課題の休憩に、私は思わずこの訪問者に感謝を心の中で述べた


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