君色 **空色**
テストは意外と早く終わった

と言うより、これ以上どうしようもない、と言うところまでいっただけの事だ

書いたとこ以外は、もう考えても思いつかない

論述だから言葉を増やそうと思ったら、最初からの書き直し?

『それはいらんな』と思い、私はさっさと用紙を提出すると、教室を出た

教室を出た後、同じ教職の友達を待って窓にもたれかかる

上の方の教室であるからだろうか

外に広がる空が近く感じる

外は夏の空が広がっていた

この時期の空は、4時近くはまだとても空が明るい


空を見上げると思いだすことがある

思い出さないほうが良いこと

早く忘れなければいけない相手


『空はいつだって、どこにいたって俺達を繋いでいるから』


私はいつまであの人を思うのだろうか

あの人は今……


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