君色 **空色**
『着替えは翔太の借りれるよう手配しといたから』と彼女は言い残すと、気を使って私を1人にしてくれた

というのも、泊るという事で私に必要なものと言えば


メイク落としと
……ってかあとは下着だけ


しかも「メイク落としは私のを貸すわね」とまで綾那さんが言ってくれたので、下着のみ調達した良いわけで

悩みながらランジェリーショップに入り、グルグルと店内を彷徨う

『うーん』と悩みながら店内を1周して、私は1組買うと、笑顔で店員さんに「ありがとうございました」と商品を渡された

そんな店内からすぐさま脱出

何度来ても、ランジェリーショップは私的には苦手な場所だ

女性としてどうかと思うような発言だけれど、何だか照れるのだ

ふぅーとため息をつくと、買い物をしているだろう綾那さんと亮太くんに合流すべく、私は食料品売り場へと足を進めた


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