君色 **空色**
亮太くんが上がった後、岩崎くんから渡されたジャージとTシャツを持ちながら、私は脱衣所へと向かった

服を身から外して、浴室のドアを開くと温かい白い湯けむりに私は包まれた

桶で湯船からお湯を掬って軽く体を流してから、湯船に浸かる

寒かったからか、熱いお湯がとても心地良い


「今日は色々あったなぁ~」


小さく呟いた声が、反響して耳に届く

本当に色々あった


彼の友達に、家族
通っていた高校に、家


「今日は来て良かったぁ」


友達に感謝しつつ、私は疲れた体を清め始めた



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