君色 **空色**
ここはどこだろうか?

真っ暗な闇の中だ

暗い……1人?

翔太くんはどこにいるのだろう……


ねぇ、岩崎くんって呼んでたら、今日は何だか違和感だらけだったよ
だって、皆岩崎だからね
だから、今は下の名前で呼んでみようかな?


それにしても、翔太くんはどこ??

私また置いて行かれたの??

慣れてきた目に、体を起してみる

どこかの部屋?

ゆっくりと戸を開くと、廊下が続いていた


あぁ、ここは見た事がある


『2階の1番奥の部屋が俺の部屋だから』


頭のどこかで彼の声が響いた

ゆっくりと、廊下に出て1番奥の部屋へと向かった

静かにドアノブを回して扉を開くと、そこには雑誌をめくりながら音楽を聴いている彼の姿があった


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