君色 **空色**
「しょーたくん、みーっけ♪」


やっと見つけた彼に、私はホッと安心する


「何してんの、おまっ」


彼の驚いた声が聞こえたのは、気のせいだろうか

私は彼に近づきたくて、彼のもとに飛び込んでいく

勢いよく彼の所に飛び込んだためか、そのまま私たちはベットに倒れこんでしまっていた


「えへへ、しょーたくんだぁ」


当たり前の事を、言いながら私は彼にギュッとしがみつく

絶対に離れたくないから

絶対に離さないんだから


お願いだから、翔太くんは私のそばからいなくならないよね?


そう考えながら、心地よい体温と共に、私の意識は再び薄れていった


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