君色 **空色**
「バーカ、ずっと滑ってるからでしょ!」

「大丈夫?岩崎くん……」


隣でヘタレこむ山下くんを、佳奈さんがばしばしと叩いている

疲れきった2人は店員さんに、コーヒーを頼むと、再びダラっとしたままうな垂れた


「翔太意外と滑れるんだもん……ほんと疲れたんだけど」


ぼやいている山下くんの言葉は軽くスルーされ、岩崎くんはコーヒーを一口飲むと、私に問いかけた


「楠木、ここ夜も滑れるんだけど、夕飯食ったあと行かない?」

「夜!?危なくない?それ……」


突然の提案に、驚きながらそう尋ねると、彼は「そんなに上まで登らないから大丈夫」と優しく微笑みながら、彼は付け足した

その説明に少し考えてから、私は「うん、分かった!岩崎くんがいたら、転んでも助けてくれるでしょ?」と答えを出した


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